沖縄赤十字病院

薬剤部

診療科・部門紹介薬剤部

薬剤部からのお知らせ

2024.11.22 薬剤の適応外使用に関するお知らせ
2023.10.01 【製薬会社の皆様へ】取り決め事項について
2021.12.14 【保険薬局の皆様へ】疑義照会の方法について

 

薬剤部

医療チームの一員として
的確な薬剤情報の提供を心掛けています

薬剤部の基本理念と基本方針

薬剤部 基本理念

私たち薬剤師は、医薬品の有効性と安全性を保証する薬剤業務に取り組み、医療チームの一員として医薬品の適正使用を推進するため専門的知識に基づいた薬物療法の提供に貢献します。

薬剤部 基本方針

1.薬物療法における患者さんの安全を確保します
2.薬剤の適正使用を推進し、効率的な薬物療法に貢献します
3.チーム医療の一員として薬剤師力を発揮します
4.日々研鑽を積み、専門知識の向上を目指し技能の習得に努めます

薬剤部は調剤や医薬品の供給などの業務をはじめ服薬指導などを通じて医薬品の有効性と安全性を保証する薬剤業務に取り組み、チーム医療の一員として医薬品の適正使用を推進するため患者様や医療スタッフへの的確な薬剤情報を提供することを心掛けています。
また、災害時にも医薬品の供給と品質管理が行えるよう、日頃より体制を整えています。
薬剤師14名、薬剤助手5名で各種業務にあたっています(2024年4月現在)。

薬剤部の特徴

業務の紹介

調剤業務

 調剤業務とは医師の処方せんに基づき、患者さんが薬を安全、適切に使用できるように調合する仕事で処方オーダリングシステムを導入しています。医師がオーダーした処方に対して、薬の用量・用法は正しいか、飲み合わせの悪い薬がないか、薬の重複がないか等を薬剤師がチェックし確認をした後に調剤し患者さんへの薬の投与が安全に行われるよう支援しています。

注射調剤業務

 医師が処方した注射せんに基づき、入院患者さんの注射薬を個人別にセットして各病棟へ払い出しています。注射薬についても、薬の量、投与方法、配合変化、相互作用等をチェックし、きめ細やかな個人別注射セットをすることで、リスクの高い注射薬がより安全・正確に患者さんへ使用できるように支援しています。

製剤業務

 多様な疾病・病態をもつ患者さんに最適な薬物療法を実施するためには、薬事法による承認を取得・供給されている医薬品だけでは必ずしも十分ではありません。このような医療ニーズに応えるため、院内において申請・承認された製剤を作成しています。

薬剤管理指導業務

 患者さまのベッドサイドへ行き、薬の効果・服用方法・注意点・副作用の説明や確認などを行っています。患者さんに薬の理解を深めて頂き、不安を取り除き安心して治療に専念できるよう努め、医師、看護師その他医療スタッフと連携を取りながら、患者の治療に携わっています。
 患者さんが退院される際には、自宅でも安心して生活していただくためのお薬の情報、服用上の注意点などをお話ししたうえで、持参していただいたお薬手帳にお薬の情報を貼付します。また退院後も薬の服用がしやすいように薬の剤形を変更したり、一つの袋にまとめたりなどの支援をします。必要があれば地域の調剤薬局の薬剤師さんに情報提供をします。

がん化学療法業務

 外来・入院患者さんに処方された抗悪性腫瘍薬(抗がん剤)や抗リウマチ薬の混注、薬剤の投与を時系列に示したレジメン(治療計画)の管理・登録をしています。患者さんの治療が安全に行われるように、治療当日には検査値や薬剤の投与量、休薬期間、併用薬の有無、副作用の確認を行っています。
 抗がん剤の調整には「安全キャビネット」を使用し安心・安全な抗がん剤治療を提供しています。

がん化学療法レジメンの公開に

ついてはこちらから

医薬品情報管理業務

 医薬品情報(Drug Information:DI)管理業務とは、医薬品に関するさまざまな情報の収集や提供を行い、医師、看護師などの病院職員に情報提供することで、患者さんがより良い薬物療法を受けられるように支援する業務です。厚生労働省や各製薬会社から発表・発信される副作用などのさまざまな重要な情報をDI室で一元管理し、必要な情報を迅速に院内に伝達出来るようにしています。

薬品管理業務

 病院で必要とされる医薬品の購入・保管・品質管理を行っています。また、麻薬、向精神薬、毒薬、劇薬などは関連法規に基づいて適切な管理を行っています。

TDM(Therapeutic Drug Monitoring)

TDMとは血液中の薬の濃度を測定して、患者さん毎に適した薬の投与量や投与方法を決めていくことです。MRSAの治療に使う抗生剤は薬剤部にて血中濃度解析を行い、患者さん毎に最も適した使用量や使用方法を予測し、その有効性の確保や副作用の防止に貢献しています。

チーム医療としての薬剤師の役割

栄養サポートチーム(NST)

 入院患者さんに最良の栄養療法を提供するために、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士など職種を越えて構成されるNSTの一員として活動しています。
 NSTは週2回の回診にて入院患者さんの栄養状態を評価し、適切な栄養療法を提言・選択・実施します。そして患者さんの栄養状態の改善・治療効果の向上・合併症の予防・QOL(生活の質)の向上・在院日数の短縮などを活動目的としています。(薬剤師2名所属)

感染制御チーム(ICT)

 ICTメンバー(医師・看護師・検査技師・薬剤師・事務職)による環境ラウンドを週に1回行っています。環境ラウンドでは、消毒薬の適正使用(使用濃度・使用期限のチェック、手洗いおよび手指消毒の指導)や、物品の配置等が適切に行われているかを巡回して確認しています。
 また、広域抗菌薬・抗MRSA等の届出の確認や、投与期間・投与量などが適切に行われているかを薬剤師の視点からチェックし、抗菌薬や消毒薬の使用状況を把握しています。(薬剤師2名所属)

糖尿病療養指導チーム

糖尿病患者さんのライフスタイルに合わせて薬物治療を継続できるよう、また糖尿病の合併症の発症を予防できるようサポートしています。(薬剤師2名所属)

緩和ケアチーム

がんと診断された早期から、がん患者さん・ご家族のトータルペイン(全人的苦痛)に対応していけるよう薬物療法に携わっています。(薬剤師1名所属)

骨粗鬆症マネージャー骨こつ会

週1回整形外科病棟で回診し、入院している骨折患者さんに骨粗鬆症治療の介入を活動目的とするなど再骨折予防に取り組んでいます。(薬剤師2名所属)

資格取得状況

(令和6年4月1日現在)

•日本病院薬剤師会 生涯研修履修5年継続認定薬剤師 2名
•日本病院薬剤師会 日病薬認定指導薬剤師 1名
•日本病院薬剤師会 感染制御認定導薬剤師 1名
•日本静脈経腸栄養学会 栄養サポートチーム(NST)専門療法士 1名
•日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 2名
•日本骨粗鬆症学会 骨粗鬆症マネージャー 1名
•日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導 薬剤師 4名
•日本薬剤師研修センター 漢方薬・生薬認定薬剤師 2名